言い伝え

『高島おばけ』が出た翌日に雨が降るって本当なの?

高島おばけが出たら(翌日に)雨が降る』という伝承・言い伝えは、その当時は正しかったのかもしれませんが、今は少し違うようです

高島おばけと雨の関係

2008年より前の10回の大きな高島おばけ発生時をチェックすると、翌日に雨が降るよりも、平均3日前後にわずかな雨が降ることが多いようです。

 

ということで、今では、『高島おばけが出たら数日中に小雨が降る』程度にした方が正しいのかもしれません。これは、現在と当時の気象状況や海の環境等が微妙に違うためではないだろうか。 それとも温暖化との関係があるのだろうか。

ところで、世間一般には、『雨蛙が鳴くと雨』ということわざがあります。これは、3~5時間後に雨が降る確率が60~70%程度あり、もう一つ良く知られている『猫が顔を洗うと雨』では、確率が3割ほどだそうです。

 

現状では、どうも『高島おばけ』発生後の雨の確率は、猫のことわざの確率に近いようです。このような自然や動植物の行動などをもとに天気を予測することを『観天望気』といいます。

 

さて、他地域について調べてみると、富山県魚津市では、『蜃気楼が現れたら翌日は天気が悪い』という言い伝えがありますし、1999年3~4月の調査でも、蜃気楼が発生した翌日に雨が降った確率が90%だったそうです。

世界的にも見ても、この傾向は正しいようで(上位)蜃気楼が発生した後は、嵐になるとか、天気が悪くなるという傾向が強いようです。しかし、おもしろいことに、中国の最近例では、蜃気楼発生前の2日間がどしゃ降りだったという例もあります。

 

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