目撃・観察

今までどのくらいの人が見たの? だれでも見られるものなの?

実際に小樽でどのくらいの人が上位蜃気楼(=高島おばけ)を見たのか、私も想像がつきません。ただ、漁業・港湾関係者の他、海岸近くに会社や工場、事務所等がある人や住居がある人、釣り人は、何気ない風景の中で、 今日は、対岸のタンク群や建造物が伸上がっていると認識している人は多いかもしれません。

 

具体的数値を無理やり出すなら、それぞれの時代の人口の0.5~1%ぐらいかなと思っています。

ただし、反転像を伴うような大きな高島おばけを見た人はさらに少ないでしょう。 いずれにしろ、小樽の上位蜃気楼は、はかないというイメージどおり、短時間(数十分程度)のものが多いようです。

 

さて、だれでも見られるものなのかという点については、条件さえ整った上で、変化に気づけば誰でも見られます。目がいい人が有利ですが、まわりの風景をよく観察し、変化に敏感な人が見つけやすいでしょう。

 

一人で見た方がいいの? 複数で見た方がいいの?

その点については、どちらでもかまわないと思います。 ただ、小中学生なら、安全面も考慮して、親や友達といっしょに見にいった方がいいでしょう。

基本的には、より多くの人で見た方が、高島おばけが発生した場合、早く気づくことができます。また、運がよければ、その瞬間を見ることも可能でしょう。


団体で見に行くなら、学校の授業として行くのもお勧めです。 小樽市内なら祝津小、高島小、手宮小、末広中、朝里小、朝里中、銭函小、銭函中あたりの子供たちが、高島おばけを見つけるのに適している場所に近く、自由学習、総合学習として使う手もあります。

札幌市内なら、手稲西小、手稲西中、稲穂小、稲穂中、手稲北小、星置中、手稲山口小あたりがよく、石狩市内なら石狩小、石狩中、望来小、厚田小、厚田中などが『高島おばけ』を見つけるのに近い場所にあると思われます。


大人でしたら、一人で十分です。しかし、数人で見るのが一番いいかもしれません。家族や仲間で行くのがいいでしょう。釣りや海岸沿いでバーベキューしながらという、『ついで』に観察する方法もあります。

その際は、双眼鏡、ビデオカメラ、望遠やズーム付カメラなどもお忘れなく。上位蜃気楼の証拠写真 (画像)を撮りましょう。

観測なんかイヤ!もっと手っ取り早く高島おばけが見られないの?

高島おばけに限定するなら、今のところ、当サイトの画像が、一番詳しく、バリエーションも多いでしょう。


その他では、国内リンクでもご紹介している北海道・東北蜃気楼研究会のサイトがよいかもしれません。データは古く更新されていませんが、一度はチェックしてみることをお勧めします。

 

なお、動画投稿サイトのYou Tubeでは、石狩湾蜃気楼として、私たちの仲間の映像がアップされています。また、『高島おばけ』が発生しやすいシーズンには、ニュースやお天気コーナーで放映されています。(特にHBC、TVH、HTBなど)

 

蜃気楼としてなら、私の知っている範囲ですが、次のような映画テレビで紹介されています。ご興味がある方は、再放送時に見たり、あるいはDVDレンタル・ショップ店等にて借りて見ることが可能です。

 

 【映画】

  • 南極物語』(1983年)
  • 釣りばか日誌13・ハマちゃん危機一髪!』(2002年)

 

 【テレビ】

  • 『父からの手紙』 水曜ミステリー9 テレビ東京系(TVH、2007.12.26)---魚津沖の貨物船
  • 『生活ほっと』 NHK (2007.5.17)---富山湾の蜃気楼
  • 新グレードジャーニー日本人の来た道』 (フジテレビ系、2006.8.12)---幻氷
  • 『世界一受けたい授業』 (日本テレビ系、2005.12.3)---太陽の蜃気楼
  • 『ザ 鉄腕 DASH!』 (日本テレビ系、2004.5.23)---魚津の漁船やそこに持ち込んだ人形

 

上位蜃気楼の(反転)像ができる瞬間はどんな感じなの?

初めて見た時の感想は、『ん~?』とか『あれ~!』といった感じです。

高島おばけができる瞬間
石狩湾新港の球形タンク群

私もその瞬間を目にしたのは5~6回ほどで、対象となる構造物の正立像の少し上にのようなもの、または、『のろし』のようなものが表れます。 そこから上空の像に向かって渦を巻いて伸び上がっていく、広がっていく感じです。


昔の人が、このような姿をが天から舞い降りるとか天へ舞い上がると考えたとしても無理からぬことでしょう。

 

いずれにしろ、点が現れる瞬間(数十秒~数分程度)を目にしたり、あるいは撮影できるのは非常に稀(まれ)です。だから、流れ星を見ている間に願いをかけると叶うといわれるように、高島おばけができる瞬間に見える反転像の点に夢や希望を願うという考え方があってもおかしくないでしょう。今の時代は、ロマンが少ないだけに...。

 

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