発生条件

なぜ小樽で高島おばけ(=上位蜃気楼)が起こるの?

小樽(高島)は、昔から天然の良好な港を有するといわれているように、風がさえぎられる地域で、周りの地形や気象、環境がよく、それがたまたま上位蜃気楼を発生させる条件とも合致したためと思われます。

 

【高島おばけを発生させる条件】

  • (春先の)穏やかな晴れ
  • 海水温や朝方の気温と比較し、日中の気温が上がる
  • 風が弱く、波も穏やか

という点が基本的要件です。 詳細は、『時期と天候』ページへ

 

 

また、150年以上前から、蜃気楼が高島おばけという名で知られている点や、一時期(特に明治から大正時代)、鰊(にしん) 漁で生活するためや一旗揚げようとする人々が多数、道内外から高島、忍路(おしょろ)地区に押し寄せたために、目にする機会や 目撃情報も多かったため、より一般に知られることで小樽(高島)ということが強調されたのではないだろうか。

蜃気楼が発生しそうな湾
鍋型の湾

ところで、私が気になっていることの一つに、石狩湾の形があります。この形はよく全国的に上位蜃気楼がニュースで取り上げられる 街、魚津市がある富山湾の形に似ています。


日本海側にあるのような湾がある地区は、要チェックなのかもしれません。そこで、私が今注目しているのは、下位蜃気楼が確認されている鳥取県美保湾です。今後、ここで上位蜃気楼が見られるかもしれません。

左図参照(縮尺は異なる)

 

 

なお、著作権は撮影者・製作者にあります。許可なく転載・複製を禁じます。
(Copyright© 2004-2023 by s.s  All rights reserved)